【中小企業の新年度あるある】明日からまた始まる、あの光景

新年度あるある

明日、4月1日。

新しい期が始まります。

新入社員が緊張した顔でやってきて
上司はなんとなく気合が入って
会議室では「今期の方針」が語られる

そんな光景が、日本中の中小企業で繰り広げられる季節です。

ただ、正直に言います。

毎年同じことが、繰り返されていませんか?

今回は、中小企業の新年度によくある「あるある」を
少し笑いながら、でも真剣に振り返ってみたいと思います。

あるある① 「今期こそは!」の目標が、去年とほぼ同じ

「売上20%アップ」
「新規顧客を増やす」
「業務効率化を進める」

どれも大切な目標です。
でも、去年も同じことを言っていませんでしたか?

中小企業の目標設定でよくあるのが
「何を、いつまでに、誰が、どうやって」が決まっていない
ふわっとした目標です。

気合だけは満点でも
6月には忘れられ
12月には「来年こそは」に変わっている

心当たりがある方、きっと多いはずです。

あるある② 新年度の朝礼で社長の話が長い

新年度の全体朝礼。

社長のあいさつが始まります。
「昨年を振り返ると…」から始まり
気づけば30分が経過。

従業員の頭の中では
「今日中に終わらせないといけないあの仕事」が
ぐるぐると回っています。

伝えたいことはわかる。熱量もわかる。
でも、伝わる話し方は長さではなく、構成で決まります。

3分で芯を突いた言葉のほうが
30分の熱弁より、ずっと深く刺さります。

あるある③ 異動・配置換えで現場が混乱する

「Aさんが営業から総務へ」
「Bさんが今日から店長」

4月の人事異動は必要なことです。
でも、引き継ぎが3日で終わり
マニュアルは口頭だけ
「あとはよろしく」で放り込まれる

これでは現場が混乱するのは当然です。

異動の多い4月は、実は業務の属人化が一番見えやすいタイミングでもあります。
「この人しかわからない」が露呈するのが、毎年この季節です。

あるある④ 新入社員研修が「とりあえず」で終わる

「うちは少人数だから、研修は1日で」
「先輩の背中を見て覚えてもらうスタイルで」

気持ちはわかります。
余裕がないのも、現実としてわかります。

ただ、入社最初の1週間で受けた印象は
その後の数年間の仕事への向き合い方に
じわじわと影響します。

新人の定着率は、最初の3ヶ月でほぼ決まるとも言われています。
「とりあえず」の研修が、数年後の離職につながっていることも少なくありません。

あるある⑤ 去年の課題が、今年の課題にそのまま持ち越される

期末の反省会で出てきた課題リスト。

「コミュニケーション不足」
「情報共有ができていない」
「会議が多すぎる」

新年度の計画書にも、同じ言葉が並んでいませんか?

課題を「認識すること」と「解決すること」は
まったく別の話です。

認識しているのに動けていないのは
やり方がわからないのか
優先順位がつけられていないのか
誰かが動く仕組みになっていないのか

そこを掘り下げないと
来年の今頃も、同じ言葉が並びます。

あるある⑥ 4月だけ会議が増える

新年度ということで
キックオフミーティング、部門別方針発表、個人面談…

4月は何かと会議が増えます。

でも、その会議で「決まったこと」がどれくらいありましたか?

報告と確認だけで終わる会議
誰も発言しない会議
終わりの時間だけが守られる会議

会議の数より、会議の質。
新年度こそ、そこを見直す絶好のタイミングです。

あるある⑦ 「変えよう」と言った人が、一番変わらない

これが一番、あるある、かもしれません。

「今期は意識を変えていこう」
「もっと風通しのいい組織にしよう」

方針を語るのは、たいてい経営者や管理職です。
でも、従業員がこっそり思っているのは

「変わってほしいのは、あなたです」

組織が変わるとき、最初に変わるのはトップの行動です。
言葉だけが変わっても、人はついてきません。

耳が痛い話ですが
これが現実です。

「あるある」を笑い飛ばすだけで終わらせないために

いかがでしたか?

「あるある!」と笑えるうちはまだいい。
でも、毎年同じことが繰り返されているとしたら
それは笑い話ではなく
組織の構造的な課題かもしれません。

新年度は、変化のチャンスです。
でも、チャンスは意識して掴みにいかないと
また同じ一年が静かに過ぎていきます。

高山経営改革事務所では
中小企業の経営者・管理職の方が抱える
こうした「毎年繰り返す課題」に向き合い
具体的な改善の糸口を一緒に考えています。

新年度が、去年より少しだけでも良い一年になりますように。